​未紅

　まずはじめに、私に興味を持ちページを見てくださりありがとうございます。

私は昔からデザイナーを夢見ていたわけではなく、独学で気付いたら7年が経過していました。ほかのデザイナーとはたどってきた道筋が違うため、簡単に自己紹介させてください。

　私はもともと福祉職として上京し就職しましたが、21歳の梅雨ごろに病気になり休職をしたことをきっかけに2年ほど地元秋田の実家に戻り休養をしていました。病気になった当時は夢をかなえたことで「仕事が生きがい」になってしまっていた私は、突然人生の目標を失い、病も治る見込みもなく、その不安を周囲に打ち明けることもできず、幼いころから好きだった絵をかくことで自分の気持ちを昇華させる日々を過ごしていました。当時の私はひどく落ち込んでいたため描く絵はどれも暗く、「気持ち悪い」とすら言われたこともありました。

　しかしある日弟に私の描いた絵をパーカーにしてほしいといわれたのがターニングポイントとなりました。その絵こそブランドのメインデザインである「ぼっち」くんです。

　ぼっちと墓地をかけた、私が幼いころにプレイしていた８bitのデザインがSNSで評判となり、全国誌でありファッション誌への掲載や、ヴィレジヴァンガードでの取り扱い、アーティストがMVで着用してくださったり。そんなことがただうれしくてがむしゃらに周りに期待にこたえ続けていたら今日に至ったのです。

　専門的に学んできた方々とは違い、私の突拍子もないアイデアや行動力が成功に導いた、私の強みなのだと思います。
　現在は病気も回復し、ブランドで生計を立てて生きることができるようになりました。現在はブランドを立ち上げるきっかけになった弟も上京してきたことで今は兄弟と猫と暮らしています。

　2023年10月には「飼えなくても買うことでいのちをつなぐ」をテーマに売り上げの一部を日本動物基金に寄付するチャリティーブランド「With by ache」を立ち上げました。私がこの活動で身についたデザイン力と生産力、販売能力を生かし活動中です。